願わくば…

2004年10月17日 恋愛
─あなたとの糸を、唯繋ぎとめておきたかった。

午前2時。枕元の携帯が騒ぐ。
着信音は、あなただけのメロディー。
あなたがいつか歌っていた、あのメロディー。

私とあなたの間にあるもの。
それは細くて脆い糸の様で、いつ切れるとも知らない。
繋ぎとめる為の手段はもう、
この手の中にある、冷たい機械だけなのだろう。

『アドレス変えました☆』

これはまだ、繋がりを期待していいって事?
もうほとんど朽ちそうなこの糸を、
修復する手立てが、あるって事なの?

もう分からない。
いっそこの糸、自分でひきちぎってしまおうか…。

嘘。そんな事できる訳がない。
あなたはいつも優しくて
私はあなたに溺れてて。

だからお願い。
手は繋げなくてもいいから
この繋がりだけは、失くさないでいて。
この気持ちの行き処までも、奪わないで。

願いはたった、一つだけ。

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