欲望

2004年10月23日
 
 
─もう、逃げられない。
 
 
 
あなたが苦いコーヒー嫌いな事。
知ってたけれど私はわざと、カップにエスプレッソを注ぐの。

一息に飲み干して。
顔をしかめて、カフェインの麻酔に酔いしれて。

カップが空っぽになったのを見届け、私は微笑む。
ここからが私の出番。

─甘いモノが欲しくなったでしょう?

キャラメルの様に甘くなって
あなたの心へ飛び込んであげる。

私が麻痺した心の中和剤。
怖がらなくてもいいわ。

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