─「今までにあなたは誰かを心から愛したことありますか?」
今までBSで、巷を騒がせている「冬のソナタ」を見ていました。
多分世の中はミニョン(ペ様)とユジン(チェ・ジゥ)の恋を応援し、
交わらない想いにやきもきし、涙しているのかも知れません。
けれど私はそれに賛同出来ない事に気が付きました。
私はどうしても、チェリンやサンヒョクに視点を置いてしまう。
ドラマの中でいうと“脇役”である筈の彼らに、重点を置いてしまうのです。
それは彼らの想いが「報われない想い」だから。
どんなに想っても、それが伝わる事は無い。
10年付き合った彼女が、まだ昔の恋人を忘れていないと知ったらどうする?
昔好きだった人にそっくりな人を彼氏に出来たはいいけれど、
その人が他の女の人に心惹かれていくのを感じたら、どうする?
私は、次第に心通じ合ってゆくミニョン・ユジンよりも、
彼らの心の動向を見守ってしまうのです。
確かにチェリンは性悪かも知れない。
けれど、彼の心を繋ぎとめておこうと必死な彼女を見ると、
すごく心が痛くなります。
ドラマや小説で、誰の心情に重きを置くかというのは、
自分が誰に一番感情移入出来るかという事。
誰が一番自分の位置に近い場所に居て、
それを演じてくれるかという事。
私は、自分の想いを伝えようと奔走する彼らに、
心惹かれて仕方無いのです。
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