夏風

2005年1月7日 戯言
木漏れ日に佇むとふと風が擦り抜けた
「あぁ、夏の風が恋しい」
過ぎ去った思い出、蘇った

あの夏は稀に異常気象
枯渇 眩暈 熱帯夜
茹だる様な暑さに溶けた理性
甘美で耽美なあたし達の罪

            広がる雲と急な夕立
            水溜まりの中の萎びた吸殻
            全て雨に洗われれば良いわ
            そしてあの青と白の世界に連れ戻して

            心はそれでも、貴方を欲しているけれど

            川岸に佇むとふと風が擦り抜けた
            「あぁ、貴方が恋しい」
            忘れ去っていた残り香、馨った

            追憶の波に揉まれるあたしは
            未だ岸に辿り着けぬまま
            「ねぇ、願わくばもう一度」

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