─ここから旅立つ、君たちに…。
今迄HDDで録った、金八先生を見ていた。
「3年B組金八先生」。今日最終回だったドラマ。
今回で第7シリーズを迎えるこのドラマを、私は毎週楽しみに見ていた。
今シリーズは、皆かなりの問題児。
シンナーやったり、大人をナメきっていたり、麻薬に手を出したり…。
「重いテーマだなぁ…」位にしか、初めは思っていなかった。
そんな私の見方を変えたのが、狩野伸太郎という役の男の子。
とにかく演技がとても上手だった。
初めは金八先生を軽視し、「あんた、誰?」や「あちゃー!」を連発していた子。
それがどんどん大人になって、クラスのまとめ役になって。
その成長を見るのが、毎回の楽しみだった。
今日の最終回も、おいしい所を全て掻っ攫っていった伸太郎。
初めの方で金八先生に売られた喧嘩を売り返すわ、
卒業式の答辞は言いたい放題言って皆を泣かせるわ…。
その彼の「あんた、誰?」という台詞が、
最後になってこんな重要になるとは思ってもみなかった。
最後のHRでの恒例、金八先生の「贈る言葉」。
毎度あれにはとても感動する。
流石国語の先生、よく考えて選んでいるなぁと関心する。
「愛」や「新」、そして「命」。
一人一人、何度も頷く様な選択だった。
ドラマの最後、3B全員で荒川の土手でソーラン節を踊るのも素敵。
真ん中でばく宙をするしゅうの役割を、誰もしなかったのも感動した。
しゅうの代わりは誰も居なくて。
皆がしゅうの帰りを待っているという意味なんだろうな、と思うと泣けた。
ちょうど私も半年程前に、クラスでソーラン節を踊ったばかり。
ちなみにクラスも同じ、3B。
少しだけ姿が被って、また泣けた。
最初から最後まで、泣きすぎてずっとタオルが手放せなかった最終回。
一番印象に残ったのが、答辞で伸太郎が述べたこの言葉。
「言葉って大事だな。」
もっと上手く自分の気持ちを言葉に出来たら…。
もっと上手く自分の気持ちを伝えられたなら…。
感情を表現する事。
思っている事を相手に分かってもらう事。
その難しさを、改めて考えさせられた。
言葉遣いを知らなかった伸太郎が言うからこそ、この台詞が立ったんだと思う。
何時もながら、色々な事を考えさせられるドラマだった。
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