かさぶた

2005年4月14日 戯言
昔の日記にも書いたけれど。
記憶っていうものはかさぶただなって、思う。

忘れない様に、いつも其処にあることを確認しては
じっと眺めたり、爪で引っ掻いたり。
そしてめくってまた血が出て。
溢れ出す赤は記憶の結晶なのかも知れない。

何度も何度もそれを繰り返して
最後には痕になる。

楽しい思い出ならば
「あの時やっちゃったんだよねー。」なんて軽く言えるけれど。
悲しく、辛いものならば
そうもゆかない筈なのに…。

4月のカレンダーを見る度に
書かれた日付を一つずつ指で辿っては
去年のあの日々を思い出す。

あたしはその行為を幾度と無く繰り返して
今日もまた少し、血を流す。

楽しくて、弾けてて
でもすぐに過ぎ去った日々。

傷は未だ痕にはならず
あたしの中に存在するのね。

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