─其れがあの頃の私の、精一杯の生き方だった。
風に靡く私の髪と
大きな君の背中と
かんかん響く二人の足音
螺旋階段を上って星空の下
眩く光るネオンを見てた
「傍に居てね」
呟こうとして慄いた
優しさに甘えて
心地よさに委ねて
何時からか弱くなった私
切なき夜に何を想う?
不安な朝に何を願う?
そうやって淋しさから逃れて
私は一体何を得る?
強くならなきゃ
何物にも負けない様に
強くならなきゃ
此の夜に哂われない様に
赤い月が大きく輝いていた夜
私は素直さを失った
●明夜さん、リンク張らせて頂きました。
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