フィリア

2005年1月20日 戯言
 
 
 
─色々なアイのカタチ
 
 
 
今から130年も前のこと。
ある日本人男性がアメリカで、大きな夢を語った。
彼にはどうしても叶えたい夢があった。
叶えなければならない夢があった。
そして彼は「この夢を叶える基金を得るまでは、ここを動かない」と大きく宣言した。
それを聴いた聴衆は感動し、彼に100ドル、1000ドルと献金してゆく。
大分集まったところで、一人の農夫が立ち上がり、彼に2ドルを差し出した。

「これを貴方の夢に役立てて下さい。」

それはその農夫の帰りの汽車賃だった。
それが無ければ彼は、自宅まで120Kmもある道のりを、あるいて帰らねばならない。

「なに。わしの脚はまだ衰えてはおらんよ。」

農夫の願いは、彼の夢を実現させた。

誰かの為に自分を犠牲にする事。
エゴじゃない。フィリア。
こんな風に、私も誰かを想いたい。

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