─薄紫の空間に一人ぼっち
  冷たい風が更に孤独を思い知らせた
 
 
白い壁に背を預け
暮れなずむ街を見てた
切り取られたオレンジ色の景色は
壁に掛かった絵の様だった

冷たい風を部屋に入れる
銀色の灰皿と黒いギター
白地に赤のソフトケースの煙草
音楽に包まれる時間
噎せ返る様なオレンジは何時の間にか
ひっそりとした紫に変わっていた

紡ぎだす旋律
甘く拙いあたしの言葉
風が攫い夕暮れの遠く空へと
消えていった

夕暮れの刻は人間を無防備にさせる
零れた涙の訳を
あたしはまだ、知らない

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