─ねぇ、傍に居て。 
 
 
 
部屋に転がったキャンディーや
大好きないちごのチョコレート
とろりとハチミツを溶かしたミルク
そんなものではもう
満足出来ないの

感情の篭っていない台詞は嫌
冷徹な瞳でも良いから
真実っぽく欺いて

艶のある声で名前を呼んでくれるなら
触れた指の温度が確かなら
あたしはそれで構わない

此の世は全てが無常だもの
あたし自身の愛ですら
何処にあるかも分からないから

貴方の部屋のベッドが一つ
いつもと違う重みに鳴いた時
それが始まりの合図

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