エターナル・サンシャイン
2005年3月17日 映画─“さよなら”の代わりに記憶を消した…
先日試写会に行ってきたので、感想を。
もしかしたらネタバレになるかも知れませんので、嫌な人はスルーして下さい。
有名俳優からの評判も良く、キャストも豪華なこの作品。
何やら、脚本に惚れ込んだ俳優・女優達が集ったのだとか…。
前から注目&期待していた映画だったので、
試写会のお誘いを受けた時から、物凄く楽しみにしていた。
ストーリーはこちら…。
バレンタイン直前に恋人クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と喧嘩をしてしまったジョエル(ジム・キャリー)。
仲直りをしようとクレメンタインの勤める本屋に行くと、ジョエルのことをすっかり忘れてしまったかのようなクレメンタイン。しかも、男の人がいてキスをしている…!
クレメンタインはラクーナ社というところで自分に関する記憶を全て消したと知ったジョエル。
ジョエルはショックを受け、クレメンタインとの記憶を自分も消すことを決意するが・・・。
物語は、クレメンタインの記憶(過去)と現在を行き来する。
いわば、少し可笑しなパラレルワールド。
試写会の前にはプレゼンターの方がお話をされていて、
「話の流れを理解する為に、女性の髪の色を見ていて下さい」
と仰ったけれど、これが結構難しい。
その通り。過去はオレンジ。現在はブルー、と髪の色が違う。
けれどあまりに行き来しすぎて、主人公の彼が今、
何処に存在しているのかが分かりづらくなっていたのが残念だった。
でも、記憶の渦に呑まれてゆく際の映像は素晴らしい。
自分の周りにあったものが、記憶が無くなるにつれてどんどん消えてゆく。
大事な女性さえも、スッと一瞬で。
その絶望を実感した彼が「消さないでくれ!」と懇願するまでの流れは、
理解できたし、分かりやすくて良かったと思う。
記憶を消すという事は、それまであったものが何もかも無くなってしまうという事で。
それはそのモノの存在全てを否定するという事。
どんなに辛くて痛い思い出でも、其処にあった事は事実。
逃れたりせずに、受け止めていかなければいけないと私は思う。
後から思えば、映画を観ながら色々な事を考えてしまっていた。
物語の最後を知った上で、流れを確認しながらもう一度観たいと思った映画です。
私的には★3つ(5つ中)ですね…。
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