今日は久々のオフ。
友達と行きつけのカフェへ行って、ゆっくりお喋り。
テーブルの上には可愛いケーキと、アッサムティー。
汗をかいたグラスを眺めながら、友達の話を聞いていた。
─何故だかふと、1年前の今頃の彼の言葉を思い出した。
「美晴は、砂糖菓子みたいやね」
「はぁ!?」と不可思議な顔をする私。
「いや、昨日読んだ本の受け売りなんやけど…」と、
少し焦った風の彼が少し可愛かった。
気丈で、でも時々不安定で。
脆くて、甘くて、ふわふわと鮮やか。
彼が言うあたしのイメージは、そんな感じらしい。
「そんな良いもんじゃないよ。
嫌なところだって、いっぱい持ってる。」
そう言う私に、彼は照れながら笑ってこう言った。
「でも俺には美晴は、そういう風に見えるよ」
そして彼は煙草を取り出して、汗をかいたアイスコーヒーを飲んだ。
彼が私から離れていったのは
私が砂糖菓子の様だと思えなくなったから?
私の中の嫌な面を少しずつ
見つけていってしまったから?
「美晴どしたん?」という友達の声で、引き戻された。
アイスティーの氷が溶けて、からん、と音がした。
私はやっぱり黒い影を捨て切れていなくて
未だ作った顔で「何でもないよ」と、笑う。
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