恋雫

2004年12月7日 恋愛
 
 
 
─想いが、流れる
 
 
 
肌を刺す風に
本格的な冬の訪れを知り
積もる落ち葉の色彩
私の心

逢いたい人には
もう逢う事も無く
自らを嘲る様に
落とす一雫
悪夢に捕らわれる零落夜

降り止まぬ雨に
大勢の人々の嘆きを聞き
奪う身体の温度
私の想い

捜しても捜しても
此処に居る筈も無く
自らを哀れむ様に
洩らす嘲笑
奪い去られた御伽噺

もう淋しくて死んでしまいそう

集積

2004年12月6日 恋愛
 
 
─月日が想いを消し去るなんてこと、無い
 
 
会いたい気持ちは募るばかり
吐いた溜め息は白く
肺に吸い込んだ空気が痛かった

四六時中想っている訳では無いけれど
ふとした瞬間に思い出す
声とか笑顔とか
温度とかキスの仕方とか

泣きたいけれど泣けないから
無性に淋しくなる
季節の数だけ想いを重ね
伝えられない気持ちを持て余す

今君は
何を思い生きていますか

冬二想フ

2004年12月5日 恋愛
 
 
 
─吐息はもう真っ白
 
 
 
冬の風が冷たくて
夜の匂いがやけに切なくて
月があまりにも透明で

また一つ
貴方に会いたくなる要素が
増えてゆく

貴方を想う私の衝動
既に心は貴方に翻弄

長夜雨

2004年12月4日 戯言
 
 
 
─戻らぬ温度と晴れぬ空
 
 
 
淀んだ灰色から
冷たい雫が落ちる
怠惰な表情の雨は
憂鬱を増長させる

孤独が流した涙
一筋の雫
冬宵の閑静
突き刺さる心の陰惨

何時になれば
何処へ行けば
群青の空を見れるのか

瞳に映るは
未だ黒い雨

慕情

2004年12月3日 恋愛
 
 
─大好きだった、君だから
 
 
 
願うよ
君が今もあの笑顔でいる事を
元気にボールを蹴り続けている事を
幸せで、いる事を

本当は
私の傍で
そうあって欲しかったけれど

桎梏

2004年12月2日 恋愛
 
 
 
─捕らわれ 囚われ それでも欲す

 
 
突然の涙
風の声
真っ黒な空からは
一粒の冷たい雨

想いに翻弄され
毎夜淋しさに震え
遠い記憶は剥脱
耳に残る波の音

突然の眩暈
街の音
真っ青な空からは
一筋の光の梯子

脆弱な恋をし
日毎夢を追い
儚き存在を刻印
此の身に残る君の熱

後に続くはカタストロフ

愛染

2004年12月2日 恋愛
  
 
 
─哀切の時間はゆらゆらと漂う
 
 
 
誰と一緒にいても
君の面影求めてる私が居る
何処へ行っても
君の姿捜してる私が居る

何時までも褪せる事の無い想い
真っ赤に燃ゆる唯一つの焔

存在意義

2004年12月1日 戯言
  
 
 
 
 
退屈な女より もっと哀れなのは かなしい女です
かなしい女より もっと哀れなのは 不幸な女です
不幸な女より もっと哀れなのは 病気の女です
病気の女より もっと哀れなのは 捨てられた女です
捨てられた女より もっと哀れなのは 寄る辺無い女です
寄る辺無い女より もっと哀れなのは 追われた女です
追われた女より もっと哀れなのは 死んだ女です
死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女です
           (鎮静剤/マリー・ローランサン)

想い続ける事よりも
忘れられる事の方がずっと…
怖い

fear

2004年11月30日 戯言
 
 
─この胸は空っぽのまま
 
 
 
不安に呑まれる
孤独に溺れる
如何してこんなにも
心が痛むのだろう

他律の姿勢 大嫌い
孤高の態度 取れっこ無い

中途半端な私に
救いの手は在るのでしょうか

迷子

2004年11月29日 戯言
 
 
─そんなの解りきっていた筈だ
 
 
交錯する教室での笑顔に
軽蔑の情を覚えようと 何も変わらない
押しつけがましい芝居 演じる
何時迄も糸の解けない 絡まり

嘘を吐く事は
時に非道く、時に優しいもので
未だ仮面をつけたままの私は
今日も独り贖罪を請う

逡巡する脳内での言葉に
思い巡らせてみても 何も変わらない
心にもない台詞 吐き出す
何時迄も外す事の出来ない 足枷

存在を確認する事は
時に痛く、時に甘いもので
未だ確証を得られない私は
今日も独り空を見上げる

欲しい物は手に入らない

山のあなた

2004年11月28日 戯言
 
  
 
私の大好きな詩。
この世界観、透明さ。
全てが憧れの対象です。

『山のあなた』 カール・ブッセ
山のあなたの空遠く
「幸」住むと人のいふ。
ああ、われひとゝ尋めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸」住むと人のいふ。

『幸せとは気づかないだけで、自分のすぐ傍に、心の中にあるんだ』

この言葉を糧として
この言葉に頼って、縋って
生きてゆきたい。

思い出傀儡

2004年11月28日 恋愛
 
 
 
─色褪せた記憶では満たされない
 
  

例えばあの時
素直に想いを口にしてたら
何かが変わっていたでしょうか

あの頃の写真眺めて
涙流した日もある
二人で行った街並みも全て
覚えているよ

人は思い出だけでは生きられないって事
分かっているけれどやっぱり
貴方が恋しい

月の見えないこんな静かな夜には
貴方の事を想わずに何を
想えばいいのですか

嘘でもいいから
夢でもいいから
もう一度だけ私の隣で
笑いかけてくれませんか

例えばあの時
素直に想いを口にしてたら
何かが変わっていたでしょうか

オレンジの空間

2004年11月27日 戯言
 
 
─夕暮れの街はやっぱり切ない
 
 
枯れた木の葉の舞う音
暮れかけの空の色
冬の匂いを撒きながら吹く風
遠くでひっそりと見守る様な太陽

見上げれば
薄い青とオレンジにうろこ雲
そんな穏やかな
11月の夕暮れ

宵闇エゴイズム

2004年11月26日 戯言
 
─涙なんて見せられない
  
 
さっきまで見て居た
真っ黒な夢の中
月は私を照らしもせず
たった一人夢の中

醒めた瞳に月灯り
淋しい心は憂いを誘う
涙も出ない月の夜
明日を待たず夜は明ける

頼る人は此処には居ない
悲しき出口の無い想いは
輪廻の如き性

何時も見て居る
真っ黒な夢の中
雨は上がる事を知らず
たった一人夢の中

醒めた心に月灯り
逢いたい心は唯募り
涙堪える月の夜
過去をも待たず夜は明ける

恋しい人は此処には居ない
届かぬ侘しき想いは
輪廻の如き雨

暫時の温もり

2004年11月25日 恋愛
 

─願わくば今一度だけ・・・

  

君の背中にこめかみをつけて
風を切り走った黄昏時
大きなバイクに跨る君は
とてもとても大人びて見えた

時々後ろを振り返りながら
僕に話しかける君

「気持ちいい?」
「うん」
「風きつくない?」
「大丈夫」

あの頃は君が
向かい風からも何からも
守ってくれる様な気がしていたよ

ねぇ
今僕の座っていた場所には
誰がいるの?
大きくて温かい背中は
誰を守っているの?

もう一度
少しの時間でいいから
あの時の様に君に
甘えさせて

教育/東京事変

2004年11月24日 音楽
東京事変 椎名林檎 CD 東芝EMI 2004/11/25 ¥3,059
1:林檎の唄
2:群青日和
3:入水願い
4:遭難
5:クロール
6:現実に於て
7:現実を嗤う
8:サービス
9:駅前
10:御祭騒ぎ
11:母国情緒
12:夢のあと

発売即日買いました。林檎嬢大好き!!
まず「林檎の唄」から入るところもツボ…。
大正・昭和辺りの雰囲気が醸し出されています。
あの歌詞観というか何というか…林檎調!
歌詞や雰囲気や世界が、とても響きます。
シングル「遭難」の、
「墜ちていく。」
「救助して。」
「溺れる。」
「出遭ってしまったんだ。」
の部分なども、すごく意味深で素敵。
やっぱり林檎嬢が好きです!!

さぁ、これから毎日聴きこまなければ…。

街灯り

2004年11月24日 恋愛
 
 
─一つずつ灯りが灯る宵の街
 
 
街の一角のイルミネーション
沢山の煌めきは
聖夜を待つ人々の想い
美しく凛と輝く

切なく映える月の下
一人歩く私には
眩い光は似合わない
溜め息は冷やされ
白くなって辺りに溶けた

 
一ヶ月後の今日
愛しい人と過ごすであろうあの人に
想いを込めて…

counterfeit

2004年11月23日 戯言
格好付けて
虚勢を張って
内にある自分をひた隠す

これはあたしの心の防衛線
あたしの中のリアル

アオの光

2004年11月23日 戯言
  
 
─頬を伝って流れる気持ちがある
 
  

人混みの中
ビルの谷間を抜ける風
切り取られた青

目が痛くなるような光の下
たくさんの声の中で
僕は一人
孤独だった
 
 
─何を想い、明日を迎える?
 
  

僕だけが君の世界の全てでは無くて
だから諦めがつくことも在ります

だけど稀に君が僕を呼ぶ声や
優しく触れる手や
力強く温かい腕があったから
満たされていたのです

君が傍にいる事だけが僕の全てでは無くて
だから割り切って生きていけるのです

だけど稀に淋しくなったり
泣きたくなったり
堪らなく人恋しくなったりする日があって
感情が抑えられなくなるのです

そんな時は唯君の
素っ気無さと愛おしさの両方を憎みながら
眠りにつくしかないのです

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